ビジネスで英語を使う

今年の8月から異動になり、業務内容や仕事のやり方がガラッと変わったのだが、一番苦労しているのが英語だ。

業務内容的に海外と交渉やQAなどコミュニケーションをとって進めていく必要がある。

自分は留学経験もないし、仕事でそれほど英語を使うことは今までなかった。

せいぜい海外旅行に行ったときに使う程度。

因みに、TOEICは750点前後。

 

この状況でいきなりビジネスという実践の場で英語を使って仕事を進めていくことになった。

英文メールについては、受験英語のおかげもあると思うが、ずいぶん慣れてきた。

まだ辞書を引きながらだし、日本語より圧倒的にスピードが遅いのだけど、コミュニケーションはきちんと取れているし、正しく意図が伝わっている。

1日の業務量の比較だと英語:日本語=3:7くらいなのだけど、時間の比較だと英語:日本語=7:3と逆転してしまうくらいに遅い。

もう少しスピードアップしたいのだが、基本的には慣れの部分が大きいと感じている。

 

チャットに関してもずいぶん慣れた。

チャットはメールと違い、ゆっくり文章を組み立てる時間がない。

相手の問いかけに対してレスポンスよく返していく必要がある。

なので、はじめの頃はチャットが来ても無視していた。

ポンポン返せないから、なにか聞かれても困ると思ったからだ。

ところが、最近は英文メールより楽になった。

お互い英文法の細かいミスは気にしていないし、なにより使う単語が口語に近いから楽なのだ。

 

問題は会話。特に電話だ。

相手が目の前にいればジャスチャーを交えてコミュケーションを取ることができるが、電話だと全て言葉で説明する必要がある。

テレフォンカンファレンスでは、更に気を遣う。

複数の人間が会議に参加していても、話すのは一人に限定される。

その間、他の参加者は聞き役に回ることになるので、話す内容に価値がないと多くの人の貴重な時間を奪ってしまうことになる。

 

そういったシチュエーションで「あー」とか「うー」とか言ってまともな英語を話せないようでは、相手にしてもらえなくなる。

 

断っておくが、英語をスラスラ話せないからと言ってその人に価値がないと言っているわけではない。

日本語であれば仕事ができる人であっても、いざ英語になるとたちまちアウトプットの質が落ちてしまうと、結局外から見ればそのアウトプットの価値しか見えないので、非常にもったいない。

 

いや、これは僕自身がそうなのだ。

断言するが、ネイティブのように流暢にペラペラ話せる必要は全くない。

必要な情報を簡潔に伝える技術が必要なのだ。

これからコツコツとこの技術を身に付けていこうと思う。