フィジークという競技(前編)

今日は素直に喜びたい。

アメリカ、ラスベガスで年に1度行われている「オリンピア」というボディメイク系のコンテストがある。

世界最高峰のコンテストだ。

ボディービルは多くの人に馴染みがあるだろうが、最近はフィジーク部門というのがあってそちらが盛り上がっている。

ボディービルは全身の筋肉をくまなく鍛えることが重要なのだが、フィジークはカッコイイことが求められる。

そして、若くてイケメンの選手が多いことも手伝って、ボディービルよりフィジークの方が注目されてきている。

日本でも人気の選手がいるのだけど、今年は日本のトップフィジーク選手達がオリンピア・アマチュア・フィジーク部門に出場した。

フィジークは身長別にクラスが分かれるので、主な出場選手は以下の通り。

クラスA

湯浅幸大(169cm)

クラスB

佐藤正悟(173cm)

クラスC

田口純平(175cm)

クラスD

加藤エドワード(178cm)

小池友仁(178cm)

クラスE

竹本直人(182cm)

クラスF

長島ユージーン(186cm)

 

このうち、湯浅幸大選手、田口純平選手、竹中直人選手がクラス優勝し、日本人選手が3名も優勝してしまった。

さらに、各クラスの優勝者を集めて競い合い、最高の選手を一人だけ選ぶ。これをオーバーオールという。

この戦いでなんと竹本直人選手が2位、田口純平選手が3位という快挙を達成してしまった。

3位までに入るとIFBBプロ資格が手に入るので、いきなり2人もプロ選手が誕生してしまった。

 

ボディービル界においては、鈴木雅選手という6年連続日本チャンピオンという絶対王者がいるのだけど、彼がようやく世界チャンピオンになっている。

オリンピアではなく、アーノルド・クラシック、ボディビル世界選手権での優勝だ。ボディービル界での世界チャンピオンは約40年ぶりの快挙。

 

6年連続チャンピオンがようやく世界チャンピオンになれるというのが、ボディービル界での世界との壁を感じさせる。それだけ鈴木雅選手がすごいということでもあるのだけど。

 

それに比較するとフィジーク界の躍進が凄まじいのがおわかりになるだろうか。

フィジークなら日本人選手も世界に通用することがわかってきたし、若い人たちがそこに憧れて励めばますますフィットネス業界は盛り上がるだろう。

今後が楽しみだ。